ロレックスのブレスレットって、裏側が本当に気持ちいいんですよね
裏側の形状がわずかに湾曲していて、手首にフィットするように配慮されている・・・
裏の形状が湾曲させるくらいなら他のブランドでも配慮しているところはあるのですが、ロレックスの場合は究極なまでにガチガチに硬いステンレス、904Lのしんとした冷たさが加わってこの上ない心地よさとして手首に伝わってくる・・・。
そこに中空ブレスレットの軽さが加わると最強です、ハイ。
ただ、しょーじきに言うと、このデイトナ・エル・プリメロの場合は時計ケース本体とブレスレットの重量がかなりアンバランス。
時計ケース本体の方が、クロノグラフムーブメントを搭載していることもあって重たいし、ブレスレットがチャラチャラで軽いので、余計に重量的なアンバランス感が目立つ。
重量バランス的な観点から見れば、この1世代後の116520の方がまだ整っています。
僕たちの見えないところで色々とコストダウンがなされていると言われている116520ですが、見た目カチッとしていて豪華なので、フツーに触って判断すれば、116520の圧勝なわけです。
ただ、触ってみた感触では116520に圧倒的に負けていても・・・、道具として使いやすさを追求しており、見かけのラグジュアリーに走っていなかった頃のロレックスを感じ取ることができるのは、圧倒的に16520:デイトナ・エル・プリメロなんですよね。
持ち主にクロノグラフである、つまり複雑機構を搭載した時計であることを感じさせない軽さと安心感。
ロレックスがなかなかブレスレットの中身が詰まっている「無垢」ブレスレットへと移行しなかったのには何か理由がありそうな気さえします。
実際には、ガチガチに石橋を叩いて叩きまくるロレックスが、なかなか踏み切れなかっただけかもしれませんが、それはそれでよかったのではないでしょうか。